着物の値段

2007年8月4日 着物
着物は実は安いのだから、臆せずドンドン着ましょう買いましょう、と言う人がいる。
着物人口を増やしたいのかもしれないが、なんだかな、
ソレは違うだろ、と思って見ている。

確かに、高い着物や礼装ばかり売られるようになり、普段着の着物は廃れてしまったのかもしれない。
だが、「安いものもあるから、着ましょう」と言う薦め方も、どうなんだろ?

着物は、呉服店で買うと高い。
ネット店やリサイクル品は、大概安い。
だが安いのには理由がある。
今ある流通経路を通った、まっとうな値段では無いのだ。

最近気になること。
着物・帯・小物などの値段を、写真と共に載せているブログがある。
見れば全身着ているものの値段を載せ、「安いでしょ?」
「コレがその値段なら安い。この人買い物上手だな〜」と思ったり。
でもソレ違うのでは?と思ったり。

なにが言いたいのか、自分でも良く分からないのだが。
良いコーディネートだなと思った時、金額が書いてあると、なんだか興ざめなのだ。

とか言う私も、安いモノは大好きだが。
矛盾してますかねー。

薄い色の紬

2007年8月3日 着物
単衣に良いだろうと、薄い色の紬を買った。
薄いクリーム色。

家に帰って、反物を当ててみてビックリ。
白に見える。のっぺらぼう。

こりゃ色薄すぎて、単衣には無理だわい。
裏を付けて、袷にせにゃー。
フチドリが無いと、ぺらんぺらん。

あんまり薄い色は、単衣には向かないのかな。
みっともないもの

浴衣の時の後ろ姿、半巾帯の上に出てしまった、伊達締め

着物の、おはしょりの下に出てしまう、衿先

帯揚げが上か下にズレ、帯枕や枕ヒモの見えたる・・・たる?

オマエなんとか納言か?

前のめり

2007年7月24日 着物
着物を買う時、決断の為に必要なのは、自分が前のめりになっていることを実感出来るかどうかでは無いだろうか。

私など、ネットの呉服屋を見ているだけで、一日に数回は前のめりになってますが(笑

先日いつもの店で、正絹の着物と帯で10万のセットを見せられた。
店員Tちゃん曰く「お手頃価格ですので、いかがですか?」

そのしょーもないセットを見て、「いらない」とは言えなかった。
クチから出てきた言葉は、「まあまあだね」
A子ちゃんとは、まだつきあいが短いので、私も正直な感想を吐露出来ないのだ。

着物は、手ごろな価格だから買う、と言うものではあるまい。
洋服より期間長く付き合うことになるので、値段が安いからって、自分のものには出来ない。

前のめりになる時。
出された反物を見て、グっときたとき。
その着物に、自分がすぅーっと吸い込まれるような気がするとき。
気づいたら、その着物の中でおぼれている夢を見るとき。
その着物を着ている自分を想像すると、フっと笑みがこぼれる時。

安い着物でも、高い着物でも、値段に関係なし。
ただ、高い着物にばかり前のめりになるようだと、大きなものを失う、かも?(爆
最近、昔のドラマを見ている。
着物姿が出てくるドラマ。
時代劇ではありませんよー、せいぜい昭和の終わり頃のドラマかな。

訪問着や振袖・小紋などやわらかもの、染めの着物は、見ちゃいられない。
着物の柄も、帯の感じも、古くさすぎて。
この段階で、着物が財産になりえないってことが、良く分かりますねえ。
だから高い訪問着買っても、すぐに着ないと無駄になります。

対し紬は、決まりきった柄なら、今でも全然OK。
ルイ・○ィトンの柄みたいなものです。
新鮮に感じられる紬もある。

紬なら、財産になりえますかねえ。
換金出来るなんて、期待しちゃダメよ。
あくまで家庭内で、孫まで着られるかなって話。

孫が着物好きになるだろうなんて、期待しちゃってもダメよ。
孫は着物着ないだろうから、結局着物は一代限り。
大事にしておいても、二束三文でしか売れないのだから、じゃんじゃん着倒しましょう。

い、1千万!

2007年7月17日 着物
ご近所の奥さんに、呼び止められた。
「前にも着物姿見かけたことあるのよ、何なさってるの?」

う「単に着物好きなんですよ、今日は着物愛好会がありまして」
奥「着物高いんでしょ、1千万くらいするとか」

う「い、1千万!(どういう金銭感覚だよ。そんな金あったら、こんなトコロに住んでないし)
それは相当特別な着物ですよ。高い着物でも、せいぜい100万円くらいだと思いますけど。
私が買うのは、古着なら千円から、新品で数万ってところですよ」
奥「1千万は、芸能人の話かしら〜」

奥「着付けの資格持ってるの? なら教えればいいのに」
人にモノを教えるのって、そんなカンタンなことでは無いと思うのだがー。
不安定な天気が続いている。
朝はピーカンなのに、昼過ぎに雷雨だったり。

夏は正絹着ない人なので、ほとんどの場合天気を気にせず、着物で出かけるのだが。
先日の着物の集まりへは、前日あまりにひどい雨だった為不安になり、洋服で出かけた。

他の人は、着物で来た。
それを見て、やっぱり後悔した。

全部着物にすると、雨だろうがヤリだろうが着物で出かけなくてはならない。
今の時代、そこまでするこたぁないだろうと、半分着物生活を選択しているのだが。

一人で出かける時は、自分が洋服でいても、さほど気にならない。
着物姿の他人を見つけてしまうと、心臓がチクリとするだけ。
だが着物の集まりの時は、ヤリが降っても着物で出かけないと、後悔するなあ。

人の着物姿は、自分が着物を着ているときは、コーディネート見本に過ぎない。
しかし自分が洋服の時は、称賛に値し、自らは負けを認めるしか無いのだー。

なので、着物姿の人に対し、「私も着物持っているんだけど、着る機会が無くて」等々を洋服姿で言うのは、反則と言うか、非常にみっともないことなのですぞ。

かくいう私、洋服姿の人の着物話は説得力が無いと思うので、聞かないことに決めております(爆
着崩れていようが、取り合わせがミョウチクリンだろうが、着物姿の人の着物話ならば、喜んで聞かせていただきますけれど。

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